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コンクリート塗装の方法や重要性・失敗しない塗料の選び方や劣化サインを徹底解説!
お住まいの外壁や塀、ガレージの床などに使われているコンクリート。
その無機質で力強い質感は、現代的な住まいにおいて非常に人気があります。
しかし、多くの方が「コンクリートは頑丈だから、手入れは必要ない」と思い込んでいるのも事実です。
実は、コンクリートは私たちが想像する以上にデリケートで、日々の雨風や紫外線によって少しずつ見えない劣化が進行しています。
こうした劣化を防ぐために重要なのがコンクリート塗装です。
この記事では、コンクリート塗装の基本的な役割から、劣化のサイン、塗料や工法の種類、施工時やDIYでの注意点まで詳しく解説します。
コンクリート部分のメンテナンスを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
コンクリートに塗装が必要な理由
コンクリートは非常に硬く丈夫な素材という印象を持たれることが多いですが、実際には外部環境の影響を受けやすい素材でもあります。
雨水や紫外線、気温の変化などにさらされ続けることで、徐々に劣化が進行していきます。
コンクリート塗装は見た目を整えるためだけの作業ではなく、建物の耐久性や安全性を維持するための重要なメンテナンスです。
適切なタイミングで塗装を行うことにより、劣化の進行を抑え、建物を長持ちさせることにつながります。
コンクリートが脆くなる原因
中性化による影響が大きい
本来、コンクリートは強いアルカリ性を持っています。
このアルカリ性が、内部にある鉄筋を錆から守る役割を果たしています。
しかし、空気中の二酸化炭素に長期間さらされることで、コンクリートのアルカリ性は徐々に失われ、中性に近づいていきます。
これが「中性化」と呼ばれる現象です。
中性化が進むと、内部の鉄筋を守っていたバリアが壊れてしまいます。
その状態で雨水が内部に浸入すると、鉄筋が錆びて膨張し、内側からコンクリートを押し出してしまうのです。
これを「爆裂現象」と呼びますが、この段階まで進んでしまうと単なる塗り替えでは済まない、大がかりな構造補強が必要になります。
コンクリート塗装のメリット
コンクリートに塗装を施すことで、建物の保護性能を高めるさまざまな効果が期待できます。
コンクリート表面の劣化を抑える効果
まず大きなポイントとなるのが、コンクリート表面の劣化を防ぎ、構造体を保護できることです。
コンクリートは時間の経過とともに微細なひび割れ(クラック)が発生することがあります。
小さなひび割れであっても、そのまま放置すると雨水が内部へ入り込み、内部の劣化を進行させてしまいます。
塗装によって表面に保護層をつくることで、こうした水の浸入を抑え、建物の強度を維持しやすくなります。
中性化を抑制する効果
さらに重要なのが、先程コンクリートが脆くなる原因として紹介した中性化を抑える効果です。
高品質な塗料で表面をコーティングすることで、二酸化炭素や雨水の影響をブロックし、コンクリート本来の強度を長期間維持することが可能になります。
塗装による見た目の回復も重要
塗装によって美観を回復できる点も大きなメリットです。
長年の雨や湿気によってコンクリート表面にはカビやコケ、黒ずみなどの汚れが付着しやすくなります。
塗装メンテナンスを行うことで、これらの汚れを一度リセットし、外観をきれいに整えることができます。
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【セルフチェック可能】コンクリートの塗装時期を示す4つの劣化サイン
コンクリートは強度の高い素材ですが、一見すると問題がないように見えても、内部では劣化が進行しているケースも少なくありません。
一般的に、コンクリート外壁のメンテナンス周期は10年〜20年程度がひとつの目安とされています。
ただし、海沿いや交通量の多い地域、湿気の多い場所などでは、想定より早く劣化が進むこともあります。
そのため、建物を長持ちさせるためには日頃から外壁の状態を確認し、コンクリート塗装が必要となる劣化のサインを見逃さないことが重要です。
ここでは、代表的な劣化症状について解説いたします。
クラック(ひび割れ):幅0.3mmでも油断は禁物
コンクリート表面に細かなひび割れが発生している場合、それは劣化が始まっているサインのひとつです。
小さなひび割れは「ヘアクラック」と呼ばれ、すぐに大きな問題になるわけではありません。
しかし、わずかな隙間でも雨水が浸入する経路になってしまう可能性があります。
前項でご紹介した「爆裂現象」のような事態を防ぐためにも、クラックが確認された場合には早めに補修や塗装を検討することが大切です。
チョーキング:塗膜劣化のサイン
外壁を手で触った際に粉が付着する状態をチョーキング現象と呼びます。
これは紫外線や雨風によって塗料の成分が分解され、顔料が粉状になって表面に現れている状態です。
チョーキングが発生しているということは、塗膜が本来持っていた保護機能が弱まっている証拠でもあります。
この状態を放置するとコンクリートが水分を吸収しやすくなり、ひび割れや内部劣化を引き起こしやすくなります。
チョーキングが確認できた場合は、塗装メンテナンスのタイミングが近づいていると考えるとよいでしょう。
カビ・コケ・藻の発生:見た目以上の危険信号
外壁の北側や日当たりの悪い場所では、カビやコケが発生することがあります。
これらは見た目の問題だけではなく、コンクリートが水分を多く含んでいる状態であることを示すサインでもあります。
カビやコケが繁殖している場所は常に湿気が残りやすく、根を張った部分のコンクリートは常に湿った状態になります。
これにより、コンクリートの劣化スピードが加速し、脆くなってしまうのです。
また、カビや苔が目立つコンクリートの見た目は「手入れされていない」という印象を周囲に与えやすくもなります。
早めに洗浄し、防カビ・防藻効果のある塗装を施すことで、清潔感のある美しい外観を取り戻すことができます。
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塗膜の剥がれや浮き:早急な対応が必要
塗膜の剥がれや浮きが見られる状態は注意が必要です。
このような症状は、内部に溜まった水分が蒸発する際の圧力によって塗膜が押し上げられることで発生することがあります。
また、塗膜の下に水が浸入し、コンクリートとの密着が失われている証拠でもあります。
放置すると劣化が急速に進み、コンクリートの剥落などの重大なトラブルにつながる可能性もあるため、早めの補修が重要です。
費用負担を軽減するには早めの対処が最重要
「まだ目立たないから大丈夫」とメンテナンスを先延ばしにすると、劣化は加速度的に進みます。
小さなひび割れのうちに対処すれば数万円で済んだ補修が、鉄筋の錆まで進むと数百万円の工事が必要になることも珍しくありません。
劣化が進んでから大規模な修繕を行うよりも、早い段階で専門業者による点検を受けて早期対応を行うことが、建物と家計の両方を守るポイントになります。
コンクリート塗料の種類と費用相場
コンクリート塗装を行う際に重要となるのが、施工する場所に適した塗料を選ぶことです。
コンクリートと言っても、床・外壁・塀など用途によって求められる性能は大きく異なります。
例えばガレージの床であれば、車両の重量や摩擦に耐えられる強度が必要です。
一方で外壁や塀の場合は、紫外線や雨風から建物を守る耐候性や防水性が重視されます。
用途に合わない塗料を使用すると、短期間で剥がれや劣化が起こる可能性があるため、適切な選定が欠かせません。
外壁や塀に適したコンクリート塗料
外壁や塀にコンクリート塗装を行う場合は、見た目の美しさだけでなく、中性化を抑えてコンクリート内部の鉄筋を守る機能が重要になります。
質感を残せる撥水剤やクリヤー塗装
コンクリートの質感を活かしたい場合には、撥水剤(浸透型保護材)がよく使用されます。
これは無色透明の材料がコンクリート内部に浸透し、水分の浸入を抑える仕組みです。
打ち放しコンクリートの風合いをそのまま残せるのが大きな特徴です。
耐久性を高めたい場合には、クリヤー塗料を使用する方法もあります。
撥水剤の上にシリコンやフッ素などの透明な塗膜を形成し、コンクリートを長期間保護する工法です。
弾性塗料
コンクリートに細かなひび割れが発生しやすい場合には、弾性塗料が使用されることもあります。
弾性塗料はゴムのような伸縮性を持ち、コンクリートの微細なクラックに追従して水の浸入を防ぐことができます。
ただし、塗膜が厚くなるため、打ち放しコンクリートの質感がやや変わる点には注意が必要です。
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ガレージや倉庫などの床に適した塗料
コンクリート床は人の歩行や車の出入り、さらには油汚れや薬品など、非常に厳しい環境にさらされやすい場所です。
そのため、耐摩耗性や耐久性に優れた塗料が使用されます。
【屋内】エポキシ樹脂塗料
まず代表的なのがエポキシ系塗料です。
エポキシ系塗料は密着力が非常に高く、耐薬品性にも優れているため、工場や倉庫、屋内駐車場などで多く使用されています。
油や化学物質が付着しやすい環境でも劣化しにくい点が特徴です。
ただし、紫外線に弱い性質があるため、基本的には屋内での使用が適しています。
【屋外】ウレタン樹脂塗料
屋外のコンクリート床では、ウレタン系塗料が採用されることも多くあります。
ウレタン塗料は柔軟性と耐候性のバランスに優れており、日光による色あせが比較的起こりにくいという特徴があります。
人や車の出入りが多い場所にも適しており、ガレージなどで広く使用されています。
コンクリートへ使用する塗料は「透湿性」が重要
コンクリート塗装において、私たち街の外壁塗装やさんが特に重視しているのは、塗料の「透湿性」です。
塗膜で保護を行っていたとしても、コンクリート内部にはわずかな水分が含まれており、気温の変化によって水蒸気となって外に出ようとします。
このとき、内外の水分を完全に遮断してしまうような塗料を塗ってしまうと、逃げ場を失った水蒸気が塗膜を内側から押し上げ、「膨れ」や「剥がれ」を引き起こします。
見た目の美しさだけでなく、コンクリートの性質を熟知した上で、適切な効果を持つ塗料を選ぶことが長持ちする塗装の絶対条件です。
塗料の費用相場と耐用年数
あくまで相場であり、施工費用は実際の現場の状況や選んだ製品によっても変動するため、必ず現地調査に基づいたお見積もりを取って金額を確認するようにしてください。
デザイン性を高めるコンクリートの塗装方法
コンクリート塗装を検討される際、多くの方が抱く不安の一つに「いかにも塗りましたという感じになって、安っぽく見えないだろうか」「近所の人に変な目で見られないだろうか」というものがあります。
無機質でシンプルな印象になりがちなコンクリートですが、仕上げ方法を工夫することで、温かみのある質感や高級感のある外観を演出することができます。
ここでは、デザイン性を重視したコンクリート塗装の代表的な工法をご紹介いたします。
壁面に表情を与える意匠仕上げ材
コンクリートの壁面にデザイン性を持たせたい場合には、意匠仕上げ材を使用した塗装が選ばれることがあります。
代表的な材料の一つが「ジョリパット」です。
これは左官仕上げのような質感を再現できる塗材で、コテやローラーを使って仕上げることで、さまざまな模様やテクスチャーを表現することができます。
パターンの種類は非常に豊富で、100種類以上のデザインパターンから選択できるため、建物の雰囲気に合わせた外観づくりが可能です。
既製品の外壁材にはない、手作業ならではの質感や立体感を表現できる点が大きな魅力です。
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オリジナルデザインを取り入れるコーティング
ガレージや店舗の床などでは、オリジナルデザインを取り入れた工法も注目されています。
例えば「MPC」と呼ばれる方法では、パウダー状の材料を重ね塗りして強固な保護膜を形成しながら、ステンシル(型紙)を使ってロゴや模様を描くことができます。
そのため、ガレージの床にお気に入りのロゴを入れたり、店舗の床面にブランドロゴをデザインしたりと、空間に個性を持たせることが可能です。
デザイン性だけでなく、床面の耐久性や保護性能を高める効果も期待できます。
タイルや敷石のような質感を再現するスプレー仕上げ
コンクリートの床面をおしゃれに仕上げたい場合には、スプレー仕上げによるデザイン工法もあります。
これは既存のコンクリートの上にステンシルを配置し、専用の材料をスプレーで吹き付けることで、タイルや敷石のような立体感のある仕上がりを再現する方法です。
表面には適度な凹凸が生まれるため、デザイン性だけでなく滑りにくい床面を作れるという実用的なメリットもあります。
また、長年の汚れや色ムラが目立つコンクリートをきれいにカバーできる点も魅力です。
コンクリート塗装をDIYで行う際の注意点
ガレージの床や塀など、高所以外の比較的小さな範囲であればコンクリート塗装をDIYで行うことも可能です。
しかし、コンクリートは見た目以上に繊細な素材であり、塗装の手順や塗料の選び方を誤ると、数ヶ月で塗膜が剥がれてしまうといったトラブルが起こることもあります。
そのため、DIYでコンクリート塗装を行う場合は、素材の特性を理解し、基本的なポイントをしっかり押さえておくことが重要です。
ここでは、失敗を防ぐために知っておきたい注意点を解説いたします。
初心者が挑戦しても良い範囲と必要な準備
DIYで挑戦するなら、まずは失敗しても建物全体の構造に影響を与えにくい場所から始めるのがおすすめです。
例えばお庭にある小さな塀や、平坦なガレージの床などがこれにあたります。
作業を始める前には、以下の道具を揃える必要があります。
☑ 養生用のマスキングテープやシート
☑ コンクリート専用のローラーと刷毛
☑ 下塗り材(プライマー)と上塗り塗料
床用塗料と外壁用塗料は用途がまったく異なる
コンクリート塗装でまず注意したいのが、施工場所に適した塗料を選ぶことです。
「コンクリート用」と書かれている塗料でも、用途によって性能は大きく異なります。
例えばガレージの床に使用する塗料は、車の重量やタイヤによる摩擦に耐えられるよう、耐摩耗性や耐衝撃性、耐油性が重視されています。
一方で外壁用塗料は、紫外線や雨から建物を守る撥水性や美観の維持を目的としているため、床用塗料ほどの強度はありません。
もしガレージの床に外壁用塗料を使用してしまうと、タイヤの摩擦によって短期間で塗装が剥がれてしまう可能性があります。
コンクリート用の製品でも性能は異なるため、必ず施工場所に適した塗料を選びましょう。
DIYでは水性塗料の使用が扱いやすい
DIYでコンクリート塗装を行う場合には、水性塗料を選ぶ方が扱いやすいとされています。
塗料には水性と油性(溶剤型)の種類がありますが、油性塗料はシンナーなどで希釈する必要があり、扱いが難しい面があります。
希釈の割合を誤ると塗料の性能が十分に発揮されず、仕上がりに影響することもあります。
さらに、油性塗料には揮発性の成分が含まれているため、作業中は十分な換気や火気への注意が必要になる場合もあります。
その点、水性塗料は臭いが少なく扱いやすいため、DIY初心者でも比較的安全に作業しやすい塗料と言えるでしょう。
ここが見えたらプロに相談!DIYの境界線
DIYで進めるか、プロに依頼するかを判断するポイントをご紹介いたします!
高所作業が必要な場所
2階以上の外壁など、足場を組まなければならない場所は安全面から絶対にDIYは避けてください。
深刻な劣化(構造クラック・爆裂)がある
幅の広いひび割れや、内部の鉄筋が見えているような場合は、単に塗るだけでは直りません。
専門的な補強工事が必要なため、迷わずプロの診断を受けてください。
水の浸入が疑われる場所
どこから水が入っているのか特定できない場合、誤ったDIY塗装が水の出口を塞いでしまい、内部の腐食を加速させることがあります。
DIYでの塗装は「自分でやれば安く済む」と思われがちですが、もし失敗して塗り直しが必要になった場合、古い塗料を剥がす作業には通常の塗装以上の手間とコストがかかります。
ご自身の手に負える範囲を見極めることが、大切なお住まいを健康に保つための第一歩です。
コンクリート塗装で建物の美観と耐久性を守るために
コンクリート塗装は、外観を整えるための仕上げというだけでなく、建物の耐久性を維持するために重要なメンテナンス工事です。
コンクリートは頑丈な素材というイメージがありますが、実際には水分や二酸化炭素の影響を受けやすく、長い年月の中で少しずつ劣化が進んでいきます。
劣化が進んだ状態をそのままにしてしまうと、ひび割れから雨水が浸入し、内部の鉄筋が錆びる原因になることがあります。
そのため、コンクリート塗装は劣化を防ぎ、構造体を長持ちさせるための大切な保護工事といえるでしょう。
後悔しないために早めの点検、対応を
コンクリートの劣化は、表面からは見えないところで静かに進んでいくものです。
「まだ大丈夫だろう」という自己判断が、後になって高額な補修工事を招いてしまうケースは非常に多く見られます。
水の浸入によって内部の鉄筋が錆び、爆裂現象が起きてからでは、修復に多大な時間と費用がかかってしまいます。
だからこそ、少しでも気になるサインを見つけたら、まずは信頼できる専門業者による無料点検を受けていただくことを強くおすすめします。
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街の外壁塗装やさんは、塗り替えの先にある安心まで考えます
私たちは、ただ塗料を塗るだけの業者ではありません。
そのお住まいにあと何年、どのような状態で住み続けたいのか、お客様お一人おひとりのライフプランに寄り添った最適な提案をさせていただきます。
丁寧な洗浄、緻密な下地処理、そしてコンクリートの性質を熟知した上での塗料選び。
これらの一つひとつに妥協しないことが、お客様の満足や安心と、大切な資産を守ることに直結すると信じているからです。
もし、お住まいのコンクリート壁について、少しでも不安なことや疑問に思うことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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